載せ忘れてた過去ネタがあったので。
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今回の話を書く前に
とりあえず
サンクチュアリを読んでいただきたい。
究極の放置プレイ。
古くからの参拝者はご存知の内容であろうから
読み飛ばしていただいて結構である。
嫁と些細なことでけんかになり
朝から家にいたくなかった俺様は
釣り道具を持って家を出て、
あちこちの池を回ったがさっぱり釣れず、
夕方のまずめ時ともなって
シャローにさしてきてるバスでも狙うかと
いつもの近所の池に向かった。
少し離れた位置に車をとめてルアーをリグりなおし、
さて本日の締めくくりでもキメたるかと
池に下りていった。
するとプリスポーンを狙いにきたのであろう
すでにウェーダーを履いて立ち込みで釣っているニイチャン発見。
しかもあのサンクチュアリ方面で。
うわぁ・・そこ危ないのになぁ・・
ふと自ら体験した究極の放置プレイを思い出す。
身動きすら取れない状況になり
死を覚悟し、
隠しているエロ本の行方を心配したあの日からはや2年。
アイツは大丈夫なのか。
しかしそいつはサンクチュアリ方面に向いているものの
あの泥沼地獄ゾーンには近寄っていない。
ああ、分かってる人やな。
俺様は勝手に決め付け安心した。
そうなるとあのサンクチュアリをすでに射程圏におさめられているだけに
こっちも残りのポイントを丁寧に攻めねばなるまい。
私は対岸に移動し、
デブデブプリスポーンを釣るために必死になった。
今日は風も強い。
私は頑張った。
何度もアプローチを繰り返し、
ルアーを変え、キャストの方向を変え、リーリングのスピードも変えて
頑張った。
が、あたりすらない。
まだ早いんかな・・・
そう思いながら土手を伝って車のほうへ帰っていった。
「す・・ま・・・・・・」 ん?
なんか聞こえた。
「すんませーーーん・・・」
今度はちゃんと聞こえた。
サンクチュアリ方面より受信。 私は声の聞こえた方向が見える位置まで移動した。
ニイチャン沈下中。 「すんませーーーーーん」
ニイチャン叫んでいる。
沈下が腰までくらいなら俺様ちょっと笑ってしまう所だが
ニイチャン現在
胸まで沈下。
アブナイ!アブナイがね!
慌ててニイチャンの近くまで移動した。
「すんません!助けてください!」
ニイチャン必死の形相。
俺様も前回はあんな顔をしてたのか。
「まだ沈んでる?」
「いや、もう止まってます。」
「わかった。ロープとってくるから待っといて!」
「お願いします。お願いします。」
ニイチャン両手を合わせて拝んでいる。
俺が沈んだ時はまだ水位が低かった。
しかし今回はその時より水位が高い。
このままほっとけば
ニイチャンまもなく
首までゾーンにご到着なのだ。
私はいったん車で家に帰って
長いロープと自分用のウェーダーを履いて戻った。
ニイチャンのまなざしは間違いなく
神か仏を見る眼である。
「近く行って投げるで。動いたらあかんで。余計沈むから。」
「はい、動きません!動きません!」
ニイチャン、
泣いてた。
「分かる分かる!俺もおんなじことやってもたから!すぐ行くから!」
私はロープを持ってザブザブ池の中へ入った。
何度も歩いてるので
キケンな沈下ゾーンは分かっている。
沈下ゾーンギリギリに立って
ニイチャンまでの距離は大体15m。
これ以上進むと二人そろって放置プレイ確定。
「ええか、ロープ投げるで。」
「ハイ!ハイ!」
私はニイチャンにロープを投げた。
ニイチャンうまい具合にキャッチ。
「腰に巻いて!」
「ハイ!ハイ!」
ニイチャン、必死なのだろう、
必要以上にロープを巻いている。
「ええ?引っ張るで?」
「ハイ!ハイ!ハイ!」
俺様思い切り引っ張った。
ニイチャン引っ張られて
水中にイン。 ヤバイ!ヤバイ!
俺様必死で引っ張る!
水中を通り寄って来るニイチャン。
ニイチャン無事に俺様のところへご到着。
「ブヒャーーーー!!ゲーーン!ゲン!ゲン!ゲン!」
「大丈夫?」
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
ニイチャン泣きながら私に言う。
「あそこ危ないんや。知ってるのかと思ってたわ。」
私がそう言うと
にいちゃんは答えた。
「デカイのおったんですわ。」